一時帰国や海外旅行も安心!在留外国人のための再入国許可ガイド
在留外国人の皆さん、一時帰国や海外旅行を考えていませんか?しかし、再入国許可のことを知らないと大変なことに…。
でも、安心してください!この記事で、再入国許可に関する不安を払拭し、海外渡航を思い切り楽しんできてください。
再入国許可って何?知らないと大変なことに!
海外旅行や一時帰国の前に、再入国許可について知っておくべき重要なポイントがあります。
再入国許可の基本:これさえ押さえれば安心
再入国許可とは、在留外国人が一時的に日本を出国し、再び入国する際に必要な許可のことです。この許可があれば、現在の在留資格を失うことなく日本に戻ることができます。
再入国許可には主に2種類あります。
- みなし再入国許可:1年以内の短期出国用
- 通常の再入国許可:1年を超える出国
在留カードを持っている方は、出国の際に必ず在留カードを提示しましょう。空港の出国審査官に「みなし再入国許可による出国を希望する」旨にチェックを入れた出国カードを提示することで、1年以内の再入国が可能になります。
ただし、在留期限が1年未満の場合は、その期限内に戻る必要があります。この点は特に注意が必要です。
みなし再入国許可 vs 通常の再入国許可:あなたはどっち?
みなし再入国許可 | 通常の再入国許可 | |
申請 | 簡単 出国カードの再入国欄にチェックを入れ、出国審査官に提示する | 申請必要 出国前に地方出入国在留管理局で申請 |
手数料 | 不要 | 必要単数回用と数次用で異なる |
期間 | 短期 1年以内の出国に適用 在留期限が1年未満の場合はその期限まで | 長期可能 最長5年間有効 在留期限を超えない範囲 |
利用頻度 | 複数回利用可 期間内であれば何度でも利用可能 (ただし、毎回出国時に意思表示が必要) | 複数回利用可 数次再入国許可なら何度でも利用可能 |
どちらを選ぶかは、出国期間や渡航回数によって変わります。頻繁に海外へ行く方や、長期の一時帰国を予定している方は、通常の再入国許可が適しているでしょう。
再入国許可がないとどうなる?リスクと対策
再入国許可なしで出国すると、日本に戻れなくなることも。ただの海外旅行のつもりが、以下のように大変なことになるリスクがあります。
在留資格の喪失 | 日本での生活基盤が失われる可能性 |
新規入国扱い | ビザの再取得が必要になる |
日本での権利や資格の喪失 | 年金や健康保険など |
就労や学業の中断 | 会社や学校での地位を失う恐れ |
これらのリスクを避けるための対策
- 出国前に必ず再入国許可の有無を確認する
- みなし再入国許可を使用する場合、1年以内の帰国を厳守
- 長期滞在が予想される場合は、通常の再入国許可を取得
- 出国時に在留カードを必ず携帯し、審査官に提示する
- 不安な点があれば、事前に行政書士などの専門家に相談する
再入国許可は、在留外国人の海外渡航を支える重要な制度です。しかし、細かいルールや手続きは複雑で、間違いが許されません。正しい知識と適切な準備で、安心して海外へ渡航しましょう。
一時帰国や海外旅行、こんな時どうする?
海外渡航の目的や期間によって、適切な再入国許可の種類が異なります。具体的なケースを見ていきましょう。
短期の海外旅行:みなし再入国許可で簡単に
短期の海外旅行なら、みなし再入国許可が便利です。1年以内の出国であれば、簡単な手続きで利用できるこの制度は、多くの在留外国人にとって大きな助けとなっています。
みなし再入国許可の利用手順
- 出国時に必ず在留カードを提示する
- 出国カード(EDカード)の再入国欄にチェックを入れ、出国審査官に提示する
- みなし再入国許可の記録は電子的に保管される
- 注意点
- 出国後1年以内(在留期限が1年未満の場合はその期限まで)に再入国する必要がある
- 1年を超えると容赦なく在留資格が失効するので、天候やストライキなどで飛行機が止まる可能性も考え、帰国予定日に余裕を持たせることが大切
- 毎回の出国時に出国カードの再入国欄にチェックを入れる
みなし再入国許可は、例えば以下のような場合に適しています。
- 休暇で母国に帰省する
- 友人の結婚式に出席するため海外へ行く
- 出張で短期間海外に滞在する
この制度により、短期の海外渡航がより簡単になりました。ただし、出国時の意思表示を忘れずに行うことが重要です。
長期の一時帰国:通常の再入国許可が必要な場合
1年を超える長期の一時帰国や、複数回の出入国を予定している場合は、通常の再入国許可、もしくは数次再入国許可が必要です。これは、みなし再入国許可では対応できないケースに適した選択肢です。
申請手順
- 最寄りの地方出入国在留管理局に行く
- 必要書類(申請書、在留カード、パスポート等)を提出
- 手数料を支払う
- 審査後、許可されれば再入国許可証が発行される
- 注意点
- 申請から発行まで時間がかかる場合があるので、余裕を持って申請する
- 単数回用と数次用があり、用途に応じて選択する
- 有効期限は最長5年だが、在留期限を超えることはできない
例えば、以下のような場合に通常の再入国許可が適しています。
- 1年以上の長期留学や研修のために一時帰国する
- 仕事の都合で頻繁に長期海外出張がある
- 家族の介護のため、長期間母国に帰国する必要がある
長期の一時帰国などを計画している場合は、早めに通常の再入国許可の申請を検討しましょう。
緊急時の海外渡航:急な帰国でも慌てない!
突然の家族の病気や不幸など、緊急に海外へ渡航する必要が生じることもあります。そんな時こそ、冷静に対応することが大切です。
緊急時の対応手順
- まず、みなし再入国許可が使えるか確認する
・1年以内の予定なら、みなし再入国許可で対応可能
・1年を超える可能性がある場合は、通常の再入国許可を申請 - パスポートと在留カードを忘れずに持参する
- 出国時に必ず出国カードの再入国欄にチェックを入れる
緊急時は混乱しがちですが、適切な再入国許可を得ずに出国すると、日本での生活基盤を失う可能性があります。慌てず、確実に手続きを行いましょう。
不安な点がある場合は、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。Coco行政書士オフィスでは、緊急時の対応についても親身にアドバイスいたします。
お問い合わせ・ご相談はこちら
数次再入国許可:頻繁な長期海外渡航をする人必見!
海外との往来が多い方には、数次再入国許可がおすすめです。複数回の出入国を可能にするこの許可について、詳しく見ていきましょう。
数次再入国許可とは?単数との違いを解説
数次再入国許可は、有効期間内であれば何度でも日本からの出国と再入国が可能になる許可です。頻繁に海外渡航する在留外国人にとって、非常に便利な制度です。
数次 | 単数 | |
利用可能回数 | 有効期間内であれば何度でも利用可能 | 1回の出国と再入国のみ有効 |
有効期間 | 最長5年 (在留期限を超えない範囲) | 数次と同様 |
適している人 | 頻繁に海外渡航する人長期の海外滞在を予定している人 | 一時的な帰国や単発の海外旅行を予定している人 |
数次再入国許可があれば、毎回の出国時に新たな手続きを行う必要がないため、時間と手間を大幅に節約できます。
数次再入国許可のメリット:こんな人におすすめ
数次再入国許可には、以下のようなメリットがあります。
在留資格の喪失 | 毎回の出国時に再入国許可の手続きをする必要がない |
時間の節約 | 出国の度に入国管理局に行く必要がないため、時間を有効活用できる |
柔軟な渡航計画 | 突発的な海外渡航にも迅速に対応できる |
コスト削減 | 会社頻繁に渡航する場合、単数許可を何度も取得するよりも経済的 |
安心感 | 有効期間内であれば、いつでも日本に戻れるという安心感がある |
こんな方におすすめです!
- 仕事で頻繁に海外出張がある方
- 留学中で休暇時に何度か帰国予定の方
- 家族が海外にいて、頻繁に行き来する必要がある方
- 研究や芸術活動で国際的に活動している方
数次再入国許可があれば、海外と日本を自由に行き来できるため、グローバルな活動をする方々にとって大きな助けとなります。
再入国許可の申請方法:step by stepガイド
再入国許可の申請は、正確な手続きが重要です。
必要書類チェックリスト:これで準備万端
再入国許可の申請には、以下の書類が必要です。申請前に、このチェックリストで準備状況を確認しましょう。
再入国許可申請 必要書類チェックリスト
- パスポート(有効期限内のもの)
- 在留カード
- 再入国許可申請書(出入国在留管理局のウェブサイトからダウンロード可能)
- 手数料
- 写真 1枚(縦4cm×横3cm、3ヶ月以内に撮影したもの)
- その他の書類(場合により必要)
・在学証明書(学生の場合)
・在職証明書(就労者の場合)
・住民票(在留カードに住所が記載されていない場合)
- 注意点
- 全ての書類が揃っていることを確認しましょう。
- 申請書は正確に記入し、記入漏れがないようにしてください。
- 写真は最新のものを用意し、背景は無地で顔がはっきり写っているものを選びましょう。
申請場所と手続きの流れ:スムーズに進めるコツ
再入国許可の申請は、最寄りの地方出入国在留管理局または出張所で行います。以下の手順に従って、スムーズに申請を進めましょう。
申請の流れ
- 申請場所の確認
- 居住地を管轄する地方出入国在留管理局または出張所を調べる
- 開庁時間や混雑状況を事前に確認する
- 申請書の記入
- 必要事項を正確に記入
- 記入漏れや誤記がないかダブルチェック
- 窓口での申請
- 必要書類を提出
- 申請理由や予定を簡潔に説明できるよう準備
- 審査と許可
- 通常、その場で審査が行われる
- 許可されれば、パスポートに許可証印が押される
- 手数料の支払い
- 許可後、所定の手数料を支払う
- スムーズに進めるコツ
- 平日の午前中など、比較的空いている時間帯を選ぶ
- 必要書類は事前にファイルなどで整理しておく
- 申請理由や渡航計画を簡潔に説明できるよう準備する
- 不明点があれば、事前に出入国在留管理局に問い合わせる
手数料と処理時間:いくらかかる?いつ受け取れる?
再入国許可の手数料と処理時間について、詳しく見ていきましょう。
手数料 | 単数再入国許可:3,000円 数次再入国許可:6,000円 |
支払い方法 | 現金のみ(クレジットカードや電子マネーは使用不可) 申請時ではなく、許可後に支払う |
処理時間 | 通常、申請当日に許可証が発行される 混雑時や特別な審査が必要な場合は、数日から1週間程度かかることもある |
- 注意点
- 手数料は申請時ではなく、許可後に支払うため、必ず現金を持参しましょう。
- 処理時間は状況によって変わるため、余裕を持って申請することをおすすめします。
- 緊急の場合は、窓口で事情を説明し、対応可能か確認してください。
- 在留資格の許可申請と同時であれば、オンラインでも申請可能です。
再入国許可の申請は、適切な準備と正確な手続きが重要です。不安な点がある場合は、専門家に相談するのも良いでしょう。Coco行政書士オフィスでは、再入国許可申請のサポートも行っています。
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再入国許可の有効期限と注意点
再入国許可を取得しても、その有効期限や関連する注意点を理解しておくことが重要です。
有効期限の確認方法:うっかり失効に注意!
再入国許可の有効期限を正しく理解し、確認する方法を知ることは非常に重要です。
- 有効期限の確認方法
- パスポートの確認
再入国許可証印に記載された期限を確認 - 在留カードの確認
在留期限も併せて確認(再入国許可は在留期限を超えることはできません)
- 注意点
- みなし再入国許可の場合、出国後1年以内に再入国する必要があります。
- 通常の再入国許可の場合、許可証印に記載された期限内に再入国する必要があります。
- いずれの場合も、在留期限を超えることはできません。
有効期限の延長は可能?知っておきたい対処法
急に海外での滞在が伸びることになってしまった!そんな場合に、再入国許可の有効期限の延長はできるのでしょうか。
- 基本的なルール
- 再入国許可の有効期限の延長は原則としてできない
- 新たに再入国許可を取得する必要がある
- 対処法
- 日本国内にいる場合
現在の再入国許可が失効する前に、新たに再入国許可を申請する - 海外にいる場合
最寄りの日本大使館または総領事館に相談し、在外公館で再入国許可を申請できる可能性がある
※ただし、これは例外的な措置であり、ほぼ認められない
- 日本国内にいる場合
- 注意点
- 海外滞在中に再入国許可の有効期限が切れそうな場合は、早めに対応を検討しましょう。
- 在留期限と再入国許可の有効期限を常に意識し、計画的に管理することが重要です。
うっかり失効してしまうと、日本での生活基盤を失う可能性も。有効期限はしっかりと把握しておきましょう。
在留資格変更時の再入国許可:ここが変わる!
在留資格を変更する際、再入国許可についても注意が必要です。ここでは、在留資格変更に伴う再入国許可の取り扱いについて詳しく見ていきましょう。
在留資格変更後の再入国許可の取り扱い
在留資格を変更すると、再入国許可の扱いも変わります。以下のポイントを押さえておきましょう。
- 既存の再入国許可(みなし再入国を含む)の扱い
- 再入国許可は新しい在留資格でも利用可能です。(変更後の資格が「短期滞在」、出国準備の「特定活動」を除く)
- ただし、再入国許可を引き続き与えることが適当でない場合は取り消されます。
- 注意点
- 在留資格変更の申請中は、極力避けたほうがいいでしょう。もし変更許可が下りなければ、日本に戻ることができなくなってしまうからです。
有効期限:新しい在留期限との整合性
在留資格変更時には、新しい在留期限と、再入国許可の有効期限のどちらか短い方が最新の再入国許可期限となるので注意しましょう。理由は以下の通りです。
- 有効期限の上限
- 再入国許可の有効期限は、新しい在留期限を超えることはできません。
例:新しい在留期限が2年の場合、再入国許可の最長有効期限も2年となります。
- 再入国許可の有効期限は、新しい在留期限を超えることはできません。
- 調整のタイミング
- 在留資格変更許可を受けたら、速やかに再入国許可の有効期限を確認し、必要に応じて新たに再入国許可申請をしましょう。
- 長期の再入国許可を持っている場合
- 在留資格変更前に長期の再入国許可(例:5年の数次再入国許可)を取得していても、新しい在留期限に合わせて短縮されます。
- 申請時の注意点
- 新しい再入国許可を申請する際は、希望する有効期限を明確に伝えましょう。
- ただし、在留期限を超える有効期限は認められないので注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1:再入国許可は何回でも使える?
A:種類によって異なります。
- みなし再入国許可:1年以下の出国なら何度でも使用可
- 単数再入国許可:1回のみ使用可
- 数次再入国許可:有効期間内なら何回でも使用可
Q2:みなし再入国許可で出国後、期限内に戻れなくなったら?
A:最寄りの日本大使館または総領事館に相談してください。
新たにビザ(在留資格)を取得して再入国する手続きが必要になる可能性が高いです。
Q3:再入国許可の申請は代理人でもできる?
A:可能です。同居の親族、受入機関の職員、届出済みの申請取次者(行政書士など)が代理申請できます。委任状など必要書類の準備が必要です。
Q4:永住者の再入国許可に関する特別な注意点は?
A:最長5年間の許可が取得可能です。1年を超える海外滞在の場合は通常の再入国許可が必要です。ただし、長期滞在は永住権の維持に影響する可能性があるので注意が必要です。
Q5:再入国許可証を紛失したらどうする?
A:日本国内なら最寄りの出入国在留管理局で再交付申請、海外なら日本大使館または総領事館に相談してください。
Q6:数次再入国許可は誰でも取得できる?条件は?
A:原則として全ての在留資格保持者が申請可能です。
主な条件は、十分な在留期間が残っていること、過去の出入国記録が良好であること、必要性が明確であることです。
安心して海外へ!
再入国許可は、在留外国人の皆さんが安心して海外渡航するための重要な手続きです。
特に注意が必要なのは、再入国許可の有効期限と在留期限の関係です。どちらか早い方が実質的な期限となるため、両方の日付を常に意識しておくことが大切です。
また、長期滞在や頻繁な出入国を予定している場合は、通常の再入国許可、特に数次再入国許可の取得を検討しましょう。手続きが少し複雑に感じられても、慣れない海外での手続きよりはるかに簡単です。
再入国許可申請を依頼する場合は、ぜひCoco行政書士オフィスにご依頼ください。適切なアドバイスを行い、スムーズな海外渡航をサポートいたします。
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料金について
当事務所では明瞭で分かりやすい料金体系を採用しております。
※2024年中にご依頼いただいた場合の特別割引価格です。
不許可の場合⇒2回まで無料で再申請
3回目も不許可⇒着手金を全額返金
ご依頼内容 | 現在の料金 |
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在留資格認定証明書/変更(一律) | 55,000円 |
在留資格更新(一律) | 44,000円 |
永住許可申請 | 88,000円 |
帰化許可申請 | 126,500円 |
特定技能VISA(新規・変更) | 88,000円 |
特定技能VISA(更新) | 49,500円 |
在留資格取得 | 19,800円 |
資格外活動/就労資格証明書 | 11,000円 |
再入国許可申請 | 16,500円 |
※永住や家族滞在など、在留資格によっては二人目以降は半額。
※転職や離婚&再婚後など大幅に変更のある更新については、変更と同じ料金となります。
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