外国人採用で介護人材不足を解消!採用の流れと課題克服のコツを網羅
介護施設の採用担当者の皆様、深刻化する人材不足に頭を悩ませていませんか?
そんな中、外国人介護士の採用が注目を集めています。しかし、言葉や文化の壁、複雑な手続きなど、課題も多いのが実情です。
本記事では、外国人介護士の採用プロセスを詳しく解説するとともに、つまずきがちな問題をクリアするコツをお伝えします。人材不足に悩む介護施設の採用担当者の皆様に、実践的なノウハウをお届けします。
外国人介護スタッフ① 採用のメリット
深刻化する介護人材不足の実態
我が国の高齢化率は年々上昇を続け、今後も介護ニーズがさらに高まることが予想されています。
その一方で、生産年齢人口の減少により、介護人材の確保が困難になっているのが現状です。介護職員の離職率は高く、人材の定着も大きな課題となっています。
私たち介護施設の採用担当者には、介護サービスの質を維持しながら、増大する需要に対応していくという重要な使命があります。その実現のためには、抜本的な人材確保策が不可欠と言えるでしょう。
外国人材の活用は、その有力な選択肢の一つです。しかし、言葉や文化の違い、複雑な手続きなど、乗り越えるべきハードルも少なくありません。
これらの課題を克服し、外国人介護士の採用を成功に導くためには、何が必要なのでしょうか。次章では、外国人介護士の採用プロセスと、各段階で求められる具体的な取り組みについて解説します。
※参考 統計トピックスNo.126 統計からみた我が国の高齢者(65歳以上) | 総務省統計
※参考 令和3年度 介護労働実態調査 | 公益財団法人介護労働安定センター
外国人採用が注目される理由
こうした状況を受け、政府は2017年に在留資格「介護」を新設し、外国人材の受け入れを促進してきました。2022年4月には、在留資格「特定技能」においても介護分野での受け入れが始まり、より幅広い人材の確保が可能になりました。
外国人材の採用は、単に人手不足を解消するだけでなく、多様な価値観や言語・文化を持つ人材が加わることで、介護の質の向上や、利用者との関わりの幅を広げることにも寄与します。
実際に、外国人を採用した介護施設からは、「利用者とのコミュニケーションが活発になった」「スタッフの意識が高まった」といった声が聞かれます。
今後、介護現場には多様性を受け入れ、異文化理解を深めていくことが求められるでしょう。外国人材の採用は、そのための重要な一歩です。
※参考 外国人介護職員の受入れによる介護サービスの質への影響に関する調査研究事業報告書 | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
外国人介護スタッフ② 採用の流れと手続き
外国人採用の具体的なステップ
外国人を採用する際は、まず在留資格の確認が必要です。介護分野で働く外国人は主に、以下の在留資格が該当します。
- 「介護」:介護福祉士の資格を取得した方
- 「特定技能1号」:介護技能評価試験に合格した方
在留資格の確認後は、ハローワークへの求人票の提出、外国人への内定通知、在留資格の申請・取得、雇用契約の締結という流れになります。
外国人雇用に必要な各種手続きと注意点
外国人を雇用する際は、雇用契約の締結、雇用保険・社会保険の加入手続き、労働基準法等の労働関連法令の遵守、出入国在留管理局への届出などが必要です。
外国人雇用に関する手続きは複雑なものも多く、専門的な知識が必要とされるケースもあります。円滑に進めるためには、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。書類作成の代行や、法的な確認を依頼することで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
外国人介護スタッフ③ 課題と克服ポイント
言語や文化の違いによるコミュニケーションの課題
外国人材を採用する際、言葉や文化の違いから、コミュニケーションに悩むことは少なくありません。介護の現場では特に、利用者さんとの会話はもちろん、スタッフ同士の連携や情報共有も大切です。
でも大丈夫です。まずは職場内で日本語学習をサポートすることから始めてみませんか?日本語の教材を用意したり、教室を開いたりと、外国人スタッフが継続的に学べる環境を作ることが何より重要です。また、業務マニュアルや連絡ツールを多言語化するのも、コミュニケーションを円滑にするコツの一つです。
くわえて、お互いの文化を理解し、尊重し合う雰囲気づくりも大切です。詳しい説明は下記をご覧ください。
スキルアップ支援と公平な評価制度の重要性
外国人スタッフの定着を図るうえで、スキルアップ支援と公平な評価制度の整備は欠かせません。具体的には、以下のような取り組みが考えられます。
- 介護技術講習の実施
- 日本の介護現場で求められる知識・技術を身につける機会を提供
- 定期的な研修で、スキルアップを継続的に支援
- 資格取得支援制度の導入
- 介護福祉士などの資格取得を奨励し、キャリアアップを後押し
- 受験料の補助や、勉強会の開催など、多面的な支援を用意
- 日本人スタッフと同等の評価基準の設定
- 国籍に関わらず、努力や成果を適切に評価する仕組みを構築
- 公平な評価制度で、モチベーションの維持・向上を図る
外国人スタッフの育成に力を注ぐことは、事業所の発展にもつながります。一人ひとりの可能性を引き出すことのできる職場環境の実現を、長期的な視点を持って目指していくことが大切です。
外国人スタッフの受け入れには課題も多いですが、前向きに取り組む介護事業所も増えています。都内では、5年間で外国人スタッフが10名から30名に増加し、職場の活性化にもつながった事例もあります。
先行事例を参考にしながら、自施設に合った方法を模索していくことが、課題克服のヒントになるかもしれません。
※参考 外国人介護人材の活躍推進について | 厚生労働省
外国人介護スタッフ④ 定着のための取り組み
職場環境の整備とサポート体制の充実
外国人スタッフに長く働いてもらうには、働きやすい職場環境の整備が不可欠です。その一環として、生活面でのサポート体制を充実させることが求められます。
くわえて、外国人スタッフの家族への支援も重要な視点です。家族の来日に際しての各種手続きの支援や、子女の教育環境の整備など、家族の生活を支える取り組みは、外国人スタッフの定着にも好影響を与えます。
自社でサポートが難しい場合は登録支援機関を頼るのも1つの選択肢です。
キャリアパスの明示とモチベーション管理
外国人スタッフのモチベーションを維持し、長期的な定着を図るには、キャリアパスを明確に示すことが効果的です。介護福祉士などの資格取得を目指せる道筋を示し、支援することで、スタッフの成長意欲を喚起することができるでしょう。
介護の現場で働く外国人スタッフを大切にし、活躍を支援する姿勢は、事業所の魅力につながります。実際、外国人スタッフが定着している事業所の中には、職場の雰囲気の良さから、入職希望者が増えたというケースもあります。
人材の多様性を尊重し、一人ひとりの可能性を引き出す取り組みは、介護サービスの向上にもつながるはずです。
介護業界の外国人採用成功のカギ
介護業界における外国人採用は、多様な人材が力を発揮し、互いに学び合える職場をつくる機会でもあります。
外国人スタッフが活躍するには、言葉や文化の壁を越えて、一人ひとりと真摯に向き合う姿勢が大切です。日本語学習支援や生活面でのサポート、公平な評価制度やキャリアアップの機会提供など、働きやすい環境整備が求められます。
外国人採用の取り組みは一朝一夕では実現しません。専門家のアドバイスを受けつつ、自施設に合ったやり方を模索していくことが重要です。Coco行政書士オフィスでは、在留資格の取得から各種手続き、人材定着に向けた就労環境の整備まで、全面的にサポートいたします。
変化の時代を迎えた介護業界において、多様性を尊重し、一人ひとりの能力を存分に発揮できる職場環境の実現は急務です。外国人材の力を活かしながら、介護サービスの向上につなげていくことが期待されています。
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料金について
当事務所では明瞭で分かりやすい料金体系を採用しております。
※2024年中にご依頼いただいた場合の特別割引価格です。
不許可の場合⇒2回まで無料で再申請
3回目も不許可⇒着手金を全額返金
ご依頼内容 | 現在の料金 |
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在留資格認定証明書/変更(一律) | 55,000円 |
在留資格更新(一律) | 44,000円 |
永住許可申請 | 88,000円 |
帰化許可申請 | 126,500円 |
特定技能VISA(新規・変更) | 88,000円 |
特定技能VISA(更新) | 49,500円 |
在留資格取得 | 19,800円 |
資格外活動/就労資格証明書 | 11,000円 |
再入国許可申請 | 16,500円 |
※永住や家族滞在など、在留資格によっては二人目以降は半額。
※転職や離婚&再婚後など大幅に変更のある更新については、変更と同じ料金となります。
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